2012/11/17

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(2012)



『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(2012)を観ました。(2012/11/17 at 立川シネマ・ツー aスタジオ)


げ、まさかの初見で爆音か。油断した。 最初に上映された「巨神兵東京に現わる」からして爆音気味だったからもう少し予測できたはずなのだが…。
それともこれが既に通常営業なのか私の耳が久々でそう感じているのか。

迫力的には良いのだが台詞の聞き取りづらさが耳が慣れるまで時間がかかった。
個人的には2回目以降ならありだけれど、初回はMOVIXさいたま狙うべきだったな…。




さて、これくらい予防線張っておけばいいかな。


そしてさらにネタバレのため改行





























さて




見事にやりやがったな。
いや、前の話からちゃんと続きになってはいたのだが、予想外の世界だった。

観たことのないサード・インパクトが失敗した(小規模に留まった)後の世界。
しかも、さらに14年後。

セカンドインパクト後の14歳みたいな子たちはおらず、エヴァの呪縛を受けた14年前の子どもたちがそのままの姿で存在する世界。
生き残った人間は少なく、NERVのHQに居たうちの大部分はミサトに率いられた対NERV組織ヴィレに籍を置き使徒の居ない世界でエヴァ対エヴァの戦いをしてきたのかな。
今回加持さんいなかったよな。資金源も謎だ。



しかしまぁ冒頭から凄かったな。日テレで先行して見ていなければさらにインパクトあったかもしれないがそれでも十分。
「序」「破」と進むに従ってさらに冒頭のアクションシークエンスがとんでもないことになっている。
さらに続いてが初号機を核として複数の人間で潜行して動かすヴンダーとか、シンジが救出酒たものの形の無くなった綾波は魂のみまた別のクローンに置き換わっていたりとかいろいろあったが、何よりも変わったのは誰からも憎まれ拒絶されるシンジだよな。
今まで拒んでいたのはシンジだったのに。

いや、考えてみれば確かに当然なんだけれどね。何せ綾波を救うために世界のほとんどを壊してしまったわけで、しかも前回のように全員いなくなっているわけではなく生き残りも居たりするのだから。大部分が身内を殺されているというわけで当然か。トウジの妹に関してはまあ因縁もあったわけだしああいう形で接してくれるのは唯一の救いだった。

で、今回は人間対人間の殲滅戦は無かったがその代わりエヴァ対エヴァ。しかも零号機初号機のなりをした9号機13号機とかしも13号機はシンジをカヲルのタンデムだと。

まぁシンジをカヲルに関しては今回限りだったのでいろいろな意味で大サービスだったな。
そして今回は自らの手では無かったけれど、さらには遥かに良い関係性の中でだったけれどやはりそういう運命になってしまうのか。


それにしてもまぁ前回使徒に精神蝕まれて途中退場だったアスカのなんともまぁ逞しいこと。
終始話を引っ張っていき、そしてまぁ如何にシンジのことが好きであるかを見せつけてくれる。

綾波は初号機の中にまだいるのだろうな。けどクローンと接触してるからどこかで器の中に戻る可能性もあるのか。

今回ヴィレが狙っていること、ネルフとゼーレが狙っていることが何なのかが分からない。
今回は成功だったのだろうか失敗であったのかも分からない。

謎は全部持ち越しで次回へ。
マリも最終的にどちら側の人間か分からないままだよな。コネメガネってなかなか聞き取りづらかった。


そしてEDは宇多田ヒカル。
今となってはやっぱりしっくり来るわ。


さて、これで旧作で「気持ち悪い」に相当する部分までは行ったのかな。既にもう予想外ではあったものの、まだいろいろと旧作の何かを引きずっているところはあったが、これでこの先は予測不能だ。

この期に及んで何かまだ切り札があるのか?カシアスの槍(もしくはロンギヌスの槍)の行方が関係あるのか?


次回は白抜きのIなのかそれともバーコード? タイトルの読めない次回作が待ち遠しい。